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【保健師ブログ 2月号】歯科健診について
街中を歩いているとよく目にする歯医者さん。
みなさんはいつ歯医者さんに行きましたか?
トラブルが起きてから受診するところと思っている方も多いのではないでしょうか。
人間ドックや定期健診と同様に歯の健康もとても大切です。
症状が気になった時には重症化していることも多く、通院回数や費用といった負担も大きくなります。
是非1年に1回歯科検診を受けましょう♪
80歳で自分の歯が5本!?
現在日本の80歳平均残存歯数は、15本。
この数字をみなさんはどうとらえますか?
1987年(昭和62年)では、80歳の残存歯数平均は約5本だったのです。
自分の歯を80代になっても最低20本は残そうという“8020運動”の取り組みがあり15本まで増えました。
(*厚生労働省データをもとに作成)
また、この数字はあくまで平均値であるため、すべての人が15本の歯が残っているわけではありません。
歯がたくさん残っている人は20本以上残念ながら少ない人は数本しかないというのが現状のようです。
定期的に歯医者さんにいっていますか?
残存歯数が増えてきたとお伝えしましたが、世界的にみると日本は遅れを取っています。
それはなぜか??
歯に対する“予防”“定期的なメンテナンス”という意識が低いからです。
世界で一番予防が進んでいるスウェーデンでは、歯医者さんへの定期受診率は大人で80~90%、子供では100%です。またアメリカでも70%と高い受診率です。
先進国ではこのように、人々の歯に対する関心度が高いのに対し、日本では驚く事に定期受診率はたったの約6%。症状が出てから受診するひとが多いことを物語っています。
歯科健診って、なにするの?
1. 虫歯・歯周病のチェック
歯の噛む面やつけ根だけでなく、歯と歯の間などの直接見えないところにもできやすいものです。また、一度つめて治療してあっても、そのわきの方に新たなむし歯ができることもあります。初期のうちに治療することで時間とコストが少なく済みます。
2. ブラッシング指導
歯と歯ぐきの正しい磨き方は、その人の歯並びや歯磨きの癖などのため、一人ひとり違うものです。歯の状態を観察し、磨けていないところを重点的に指導してもらいます。
3. 歯石を取る
歯石は誰にでもつき、歯肉を圧迫するなどして、歯周病を引き起こす原因の一つとなります。自分で取り除くことは困難ですので、定期的に歯医者さんに歯石を取り除いてもらいましょう。
4. フッ素塗布
虫歯菌が出す酸に強い歯質をつくる働きや歯の再石灰化を促す働きがあります。フッ素入り歯磨き後などが市販でも売られていますね。
5. 歯科相談・生活習慣指導
むし歯や歯周病についての悩み事以外でも、歯医者さんは相談にのってくれます。顎の痛み(顎関節症)、噛むこと(摂食)、飲み込むこと(嚥下)についての指導や治療、要介護者のお口の中のケアなどについても気軽に相談してみましょう。
普段の生活から予防をしよう!
正しい歯磨き習慣を身に着けよう
食後、就寝前は特に念入りにブラッシングをしましょう!
必要に応じてデンタルフロスや歯間ブラシの併用もオススメです。
食後に歯磨きが難しい場合は・・・
①口をすすぐ・食後に水を口に含ませる。
②市販のオーラルシートやガーゼ等の布でふき取る。
③キシリトールを含む飴・ガムやタブレットを食べる。
虫歯菌の増殖を抑制し、ほのかな甘みにより唾液の分泌が促進され、
虫歯を抑制できます。
食生活の見直し
砂糖の摂りすぎに注意をして、よくかんでゆっくり食べましょう。
よくかむことにより唾液が出て虫歯予防になります。
生活習慣の見直し
喫煙、ストレス、糖尿病などの要因が隠れていることがあります。
定期的な歯科健診
半年から1年に1度は歯医者さんに行き、口腔ケアを受けましょう。
アルファインターナショナル
保健師/中西