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2022.6.13

【保健師ブログ 6月号】予防できるがん〜子宮頸がんの原因や検査について


前回予防できるがんの胃がんをお話しました。
今回は、
子宮頸がん
についてお話します。

男性の方は関係ないや!と思うかもしれませんが、ご家族や彼女など大切な方に教えてあげてください。
特に若い世代は学校検診があったとしても、子宮頸がん検診は含まれていません。

子宮頸がんについて


子宮頸がんに罹患する人(かかる人)は、わが国の女性のがんの中でも比較的多く、また20~40歳代の女性で近年増加傾向にあります。
初期は無症状がほとんどですので、10代・20代のころから検査を受けることをオススメします。

子宮頸がんの原因


HPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスに持続的に感染することだと考えられています。ありふれたウイルスで一般的に性交渉で感染するとされており、全ての女性の8割以上が人生で一度は感染すると言われます。
HPVに感染しても、通常は自分の免疫力で体外へ排除されます。しかし、自然に排除されず感染状態が長期間続いた場合、がんの前段階である異型細胞が増殖します。この状態が持続すると、子宮頸がんに進行するとされています。
国内では、毎年約1万人の女性が子宮頸がんにかかり、約3000人が死亡しています。
性交渉の経験があれば年齢にかかわらず早めに定期的な検査を受けることをお勧めします。

子宮頸がんの検査は、どんなことをするの?


診察台に上がっていただき、腟内にクスコという器具を挿入して肉眼的に子宮頸部の状態を見ます。できものはできていないか、赤くなっていたり、ただれたりしていないか、おりものの状態も確認します。
次に子宮の入口を専用のブラシで擦り、細胞を採取します。この細胞を検査して病変がないかを診断します。子宮の入口には痛点がないため痛みはほとんどありませんが、腟内に器具が入りますので、人によっては違和感や抵抗があるかもしれません。

<オススメ3点セット>

①婦人科内診

②子宮頸がん検査&HPV検査(子宮頸がん検査と同時にHPVの有無が確認できる検査)

③経腟超音波検査
子宮や卵巣に異常がないか画像で確認する検査

<+αの検査>
①腫瘍マーカー検査
②ホルモン検査
③感染症検査
④体がん検査

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子宮口に痛点はないけど
ブラシが当たる圧痛(重い感じ)や器具の痛みは、
人によってあるんだよ~
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「異常あり」の結果を受け取ったら


必ず精密検査をしてください。
精密検査で行う検査は、【コルポスコピー検査】というものでコルポスコピー検査とは、拡大鏡を用いて映し出される子宮の入口(頸部)をモニターで観察します。さらに所見を明確にする処置の後、再度観察し病変が強い場所を特定します。
組織診では、コルポスコピーで観察をしながら所見が明らかな部分の組織を数か所つまみとります。
つまみとった組織を病理検査することで診断を確定します。出血を伴いますので、検査当日は激しい運動や入浴(シャワー可)は控える必要があります。

子宮頸がんの予防


子宮頸がんの予防法としては、HPVワクチンを接種することで、HPV感染を予防することができます。また、子宮頸がん検診を定期的に受けることで、がんになる過程の異常(異形成)やごく早期のがんを発見し、経過観察や負担の少ない治療につなげることができます。

日本は副作用などの問題でワクチン接種率が他国に比べると低い状況です。
世界保健機関(WHO)は2020年11月子宮頸がんの撲滅に向け、予防のためにHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン接種率を2030年までに15歳以下の女子の90%にまで高めることを盛り込んだ新たな目標を設定しました。また2021年11月に厚労省は個別に接種を勧奨するように自治体に通知をしました。

よくある質問

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婦人科でよく質問された内容をご紹介していきます♪
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性交渉の経験がなくても、検査は必要なのか?

理論上、子宮頸がんになる可能性はほぼないと言えます。しかし子宮の筋腫や内膜症、卵巣の病気、子宮体がんなどの病気は、性交渉の経験の有無によらずリスクがあるため、婦人科で行う超音波検査はお勧めします。

生理中でも検査を受けられますか?

子宮頸がん検査は、子宮頸部の表面の細胞を専用の器具で軽くこすり採りますので、出血する可能性があります。下着にうっすらとつく程度の出血や、おりものに血が混じる程度の出血であれば心配はありません。
ただし、出血量が多い場合や、数日経っても出血が止まらない場合には健診を受けた病院に問い合わせてみましょう。

子宮頸がん検査後に出血があった。

子宮頸がん検査は、子宮頸部の表面の細胞を専用の器具で軽くこすり採りますので、出血する可能性があります。下着にうっすらとつく程度の出血や、おりものに血が混じる程度の出血であれば心配はありません。
ただし、出血量が多い場合や、数日経っても出血が止まらない場合には健診を受けた病院に問い合わせてみましょう。

子宮の手術(全摘出)をしているが、検査を受けた方がよいか?

稀ですが、膣がんなどが見つかることもあります。全摘出した方用の検査キットにて採取しますので、問診票に記載するか検査当日に申告されてみてください。また、経腟超音波は卵巣の病気発見にもつながるのでオススメします。

子宮頸がんワクチンを打ったのですが、子宮頸がん検査は必要ですか?

子宮頸がんワクチンで子宮頸がんが全て予防できるわけではありません。
ワクチン接種後も定期的な婦人科検診をオススメします。

アルファインターナショナル
保健師/中西

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