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保健師ブログ 
2022.11.01

【保健師ブログ 11月号】インフルエンザと咳エチケット

毎年冬に差し掛かるとよく耳にするのが“インフルエンザ”ですね。
コロナ対策として普及した手指衛生やマスク着用、
三密回避、国際的な人の移動の制限等の感染対策が
インフルエンザの感染予防についても効果的であったと考えられます。

その結果、インフルエンザ患者数が激減しました。(下図参照)
今回はインフルエンザと咳エチケットについてお話したいと思います。

インフルエンザの症状は


典型的なインフルエンザの症状
◆せき
◆頭痛
◆鼻水
◆のどの痛み
◆38度以上の高い熱
◆倦怠(けんたい)感や関節痛などの全身症状

しかし、最近のインフルエンザの研究では、「発熱せず、鼻水やのどが痛いだけの軽症例」が多く存在していることがわかってきています。さらに、症状がほとんどない「無症候性感染」の人は、軽症の人よりも多くいるといわれています。

重症や合併症に注意!


インフルエンザは、高齢者や乳幼児など免疫力が低い人がかかると重症化しやすく、「肺炎」や「インフルエンザ脳症」などの重い合併症が現れることがあります。慢性疾患のある人、妊娠中の人、BMI40以上の肥満の人、長期療養施設に入居している人も重症化のリスクが高いので注意が必要です。

インフルエンザ予防① ~ワクチン接種~


インフルエンザを予防するうえで重要なのが、インフルエンザワクチンの接種です。
「インフルエンザワクチンって効くの?ワクチン打っても熱出たよ!意味ないでしょ!」という声をよく聴きます。我々医療従事者のワクチン接種は必須で毎年打ちますが、残念ながらインフルエンザに罹ってしまうことがあります。

ワクチンの効果については、年齢などにもよりますが、
発症(症状発現)を約50~60%減少させる
重症化を防ぎ成人の入院を約70%減少させる
高齢者の死亡リスクを約80%減少させる
といった報告があります。

ワクチンを打たないでかかるより重症化を抑えることができる、発熱期間も短くすることができるといったデータがありますので、単に予防するだけでなく、重症化を抑えるという観点からもワクチン接種が大切です。

ワクチン接種後、効果が出るまでには2週間程度かかります。
流行前の12月初旬ころまでに接種されることをおすすめします。

インフルエンザ予防② ~咳エチケット~

せきやくしゃみなどで、空気中に飛ばされた飛沫を吸い込むことにより感染を引き起こします。1回のせきやくしゃみで体外に放出されるウイルスは1万~100万個とも言われており、飛沫の届く範囲も1~2mに及ぶとされています。

1.マスクをしよう!

2.ティッシュなどで鼻や口を覆いましょう!

*使用したティッシュは速やかに捨てましょう。
*呼吸器分泌物やそれで汚染されたものに接触した後は、手を洗いましょう。
(ティッシュを通り抜けたウイルスが手に付いています)

3.とっさのときは、上着や布で覆いましょう!

何も覆わなかった場合→2mウイルスが飛び他のひとに感染させてしまう可能性があります。
手で覆った場合 →手にウイルスが付着し、その手でモノや人に付着し感染する可能性があります。

基本は、
①手洗いやアルコール消毒
②マスクの着用
③十分な栄養と休養
④換気

特に③の栄養と休養は、非常に大切だと考えます。
弊社の社員にもよくお伝えするのですが、睡眠と栄養は非常に大事です。
ALPHAは健診システムの会社ですので、
年度始まりの4月にリリースが控えており冬から春にかけて繁忙期となります。
健診システムを入れ替えるお客様方も同時に多忙になると思います。
繁忙期は避けられませんので、
せめて週に1日は睡眠時間を普段より多く確保するなど工夫ができたらよいなと考えます(^▽^)/
まずは“意識すること”ですね。

自分の体を守るだけでなく、家族にも感染させないために普段から感染対策を行いましょう♪

アルファインターナショナル
保健師/中西

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