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保健師ブログ 
2022.9.01

【保健師ブログ 9月号】採血迷走神経反射について(健診システムTHiS機能紹介)

注射が苦手・・・という方は多いと思いますが、
健診センターで採血をしていると、“横になるのが申し訳なくて・・・”と
言い出せずに我慢して椅子で採血しその後倒れてしまう方もいらっしゃいました。
なんで採血の時に気分がわるくなるのか?今回は採血に焦点を当ててお話します。
またALPHAの健診システム“THiS”の機能紹介もしていきたいと思います!

採血のフラフラする感覚は、なに?

「貧血症状になったことがある」と話される方がいらっしゃいます。そうした方々にはより一層の注意を払って採血を行いますが、はたして採血によって血液検査上の貧血は起こるのか。

答えは・・・NO!!!

血液検査の項目にもよりますが、健診での1回の採血量は多くても20ml程度(大さじ1杯強)です。
この程度の量で貧血にはなりません。(献血は300~400ml程採取します)

気持ちの問題なのか?いいえ、
「迷走神経反射」が原因になります。

迷走神経は副交感神経の一つです。自律神経には交感神経と副交感神経があり、簡単に言うと前者は「活動するときの神経」、後者は「休息する時の神経」で、血圧や心拍数を下げたり消化管運動を活発にします。これらの神経は適切に使い分けがされるはずなのですが、この副交感神経が適切でないタイミングで刺激されてしまうのが迷走神経反射です。

◆過去の倒れた経験がある
◆過度の緊張
◆寝不足
◆ストレスや疲労状態
◆空腹、水分不足

“今日初めてです”という方もいらっしゃいます。

理由を聞いてみると、上記のような回答が当てはまります。

採血中にクラクラ、目の前がチカチカしてしまったら・・・

早めに看護師に伝えましょう!
迷走神経反射が生じた際の対応としては、脳への血流を回復させることです。
身体を横にして足をあげることが好ましいですが、座っている状態からベッドに移動することで脳への血流がさらに減りさらに低血圧状態になります。
座っていたら机につっぷし、立っていたらその場に座りこみましょう。

健診で倒れないための5つのポイント!

1.前日はしっかり睡眠をとる

 

2.普段から水分を多くとる
血管が細い方が1年間水分を多くとるようにした結果、翌年の採血はスムースにとれたケースがあります。

やってみる価値あり!

3.体重が気になるかもしれないが、前日は食事をとる

4.ゆっくり深呼吸、目は閉じない
●他の検査でも言えることだが、息を止めてしまうと脳への血流が少なくなります。意識的にゆっくり大きな呼吸を繰り返しましょう。
●目をギュッと閉じてしまうと、目を開けたときにチカチカしてしまうため目とを閉じる場合は軽く閉じましょう。

 

5.倒れたことがある場合は、無理せず横で採血する
●「また起きるのではないか」という緊張から、倒れてしまう可能性があります。
横になって採血する方は多いですし、看護師も血管が浮き出やすいようベッド採血をお願いすることもたくさんあります。その後のお互いのために、
遠慮せずに看護師に声をかけてください♪

少し脱線しますが・・・

看護師からのお願い

看護師も人間であり、心があります。
わたしは健診センターに勤めていて、つくづく思うのは・・・・
“採血は看護師のスキル50%、メンタル50%
と、思います。
ベテラン看護師でもスランプはありますし、受診者さんの血管との相性もあります。

「今まで苦戦されてたのにこんなにスムースに採血できてうれしい!」なんて、
鼻血がでるくらいハッピーなお言葉を頂くことがありますが・・・
未来の自分のためや他の看護師のためにも、
『 まぐれです! 』 と、お返しします。

1.プレッシャーを与えないでください。

威圧的な態度の方がこられるとそれだけで手が震えたり動揺することがあります。
手が震えたり動揺すると失敗する確率はもちろん上がります。

2.血管の指定は極力さけてください。

既往歴などの関係での指定は当然ですが、申告していただきたいです。
ただ「毎回ここでとってるから、今回もここじゃないとダメ!」と言われると困ってしまいます。
体調によっては隣の血管が浮き出ていたり、神経損傷を防ぐべく別の血管を選ぶ看護師もいます。

 

 

 

~最後にALPHAの“THiS” 機能紹介です~
今回は、採血編

①採血台もしくは壁にタブレットを設置するので、採血スペースの邪魔になりません。

②左の画像が採血のトップ画面になるので、左下の“担当者”から自分の名前を選択しログインをします。

③真ん中下の“一覧”では、検査する人数が確認できます。(下画)
朝は当日の採血人数を、検査終盤には未検査の人数が一目で見ることが出来たのでとてもわかりやすかったです♪

④受診者さんのバーコードを読み取ると左画の画面になります。
*左下の問診ボタンの背景が赤色の場合、問診票でチェックがついた印です。
(問診票から引き継ぐ内容は、カスタマイズ出来るので必要な項目をお申し付けください)
*2回目以降の方は、前回つけた項目がチェックボックスの横に表示されます。

⑤“完了”ボタンをチェックして、終了です。

 

ALPHAの採血画面は
『シンプル』で『わかりやすい』がモットー
だと思っています。
時間に追われる採血の時間は、パッ!と見て、ピッ!と押して終了!!

 

ALPHAの前は紙運用だったので、チェック漏れや重複して質問してしまうことがありました。
SIMPLE IS  THE BEST

インシデントやミスがALPHAにしてから激減しました。
特に採血ルーム。(細かいものも含めると5件はあったミスが、1件以下に減りました。)
ミスが減ると看護師の心のゆとりにもつながりますし、受診者様の満足度が向上するなと思っております(o^―^o)

アルファインターナショナル
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