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【保健師ブログ 7月号】健診で胃カメラを受けよう
健診で胃カメラを受けよう!
消化器がんは、初期症状がほとんどないものが多く、症状が出る頃にはかなり病気が進行しているというケースも珍しくありません。
胃の検査にはバリウム検査もありますが、今回はカメラ(内視鏡)に焦点をあててみたいと思います♪
胃がんの原因となりうるピロリ菌の有無を確認することができます。胃カメラを用いることでピロリ菌の検査が可能となり、ピロリ菌を認めた場合には、約1週間薬を飲むことで菌を排除できます。
胃カメラでできること
胃カメラでは胃だけでなく、のど(咽頭・喉頭)から、食道・胃・十二指腸までを観察することができます。
カメラを口から(経口)または鼻から(経鼻)入れて、直接臓器の中を観察することや、病気が疑われる部分の組織をつまんで病理検査に提出すること(生検)などを行って、病気の診断や病気の広がりを評価するということを目的とした検査です。
胃カメラ Q&A!
前日の食事はどうしたらよいの?
固形物は前日夜まで(施設によって時間が異なるので要チェック☆)
食事内容は繊維質の多いもの(海藻、キノコ類、果物)は控えましょう。前日の食事が残っていると、胃の中の観察が一部出来ないことがあります。
またお疲れ気味な時期ですと消化不良で残渣が残りやすいことがあります。
なるべく消化に良いものを前日は食べましょう♪
水分はいつまでとってよいの?
◆検査当日の朝までOK。お茶やお水のみにしましょう!
脱水の危険性や採血が採りにくくなるので朝は是非飲んできてくださいね。
ただし!直前まで飲むと他の検査に影響しますので飲んでよい時間は確認しましょう。
◆水分はジュースや牛乳などではなく、水を飲むようにしましょう。
わたしが勤めていた時にあったのが、「スタバなら良いとおもって♪」と、フラペチーノ片手にいらした方がいました。ミルクたっぷりです!!笑
胃カメラの種類ってあるの?
鼻からカメラを挿入する経鼻内視鏡と口からカメラを挿入する経口内視鏡があります。
経鼻
カメラを挿入するときに嘔吐反射が強い方の場合は、経鼻を選択される方が多いです。経口に比べスコープが細いのが特徴です。
内視鏡スコープの性能は、太いほど高性能になる傾向があります。解像度、操作性、レンズの視野角、拡大観察機能などが、細径スコープとはスペックが異なります。
経口
経鼻に比べるとスコープが太くなります。経鼻の場合、検査を行う前にテスト用の麻酔チューブを挿入する時間がありますが、経口はスプレーをするのみなので短時間で済みます。
また前述にも書きましたがカメラスペックは経口のほうが優れます。
検査の前に飲む液体は、なぁに?
胃の中の泡を消してくれる薬で、胃の中の観察をしやすくします。
喉にかけられるスプレーって、なぁに?
カメラが入る時におえっとなる反射を軽減してくれる麻酔のお薬です。歯医者さんでも同様のお薬が使われるのでアレルギー反応を起こしたことがある方は、必ず申告しましょう!
のどに吹きかけて、少し置いてから飲むことで麻酔効果を高めます。
施設によってはスプレーではなくて、液体を使用する場合があります。
なんで横向きで検査をするの?
のどの麻酔をしているため、唾液や上がってきた胃液の誤嚥予防です!
少し恥ずかしいかもしれませんが、唾液は飲み込まずにだら~っと垂れ流すことがポイントです☆
どうしてゲップを我慢しないといけないの?
胃は袋状の構造をしているので、検査中はカメラの先端から空気を出して胃を膨らませています♪そして終了と共に胃の空気を抜きます。また、胃の中にはひだがあるので、空気が少ないとひだとひだの間に病変があっても見逃してしまうおそれがあります。ゲップをすると胃の中の空気が抜けてしまい、再度空気を入れなおす必要があります。その分検査時間が長くなり受診者の方の苦痛が増えるため、ゲップを我慢してくださいと言われるのです!あごを引く意識をするとゲップが出にくくなります。
どうしてゲップを我慢しないといけないの?
1.力をだら~んと抜き、口はポカーンとあける。
2.唾液は飲み込まず、垂れ流し。
3.ゲップがなるべくでないようあごは引くように意識する。
わたしは嘔吐反射も強く、喉に力が入り検査後の喉のイガイガが嫌なので毎回鎮静麻酔をしています。別途料金や行っていない施設も多いので確認が必要!また誤嚥性肺炎の危険性や当日運転を控える必要などデメリットもあります(;’∀’)
アルファインターナショナル
保健師/中西