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【保健師ブログ9月号】救命措置~AEDの使い方~
今回のテーマは、
【 心肺蘇生 ~AEDの使いかた~ 】です。
救急車は、すぐには来ない!
東京都内で救急車到着するまでの平均時間は、9分43秒です。
都内の救急車稼働率、100%!!
ベッドも満床ですぐに受け入れられるとは限られないため、早めの処置を行うことが必要です。
応急手当の目的
- 救命
応急手当の一番の目的は、生命を救うこと「救命」にあります。
応急手当を行う際は、この救命である「救命処置」を目的とした手当を最優先します。
- 悪化防止
応急手当は、けがや病気を治すために行うのではなく、現在以上に悪化させないことが目的となります。傷病者の症状、訴えを十分把握した上で、必要な応急手当を行います。
- 苦痛の軽減
傷病者は、心身ともにダメージを受けています。できるだけ苦痛を与えない手当を心がけるとともに、「すぐに救急車が来ます」など、励ましの言葉をかけるようにします。
心肺蘇生法
1,安全の確認
まずは、自分自身の安全を確保します。
車の往来などを確認し、近寄ってもいいか確認します。
2、反応を確認し、助けを呼ぶ。
3、119番通報とAEDを依頼する。
反応と呼吸がない場合、大声で助けを求めましょう。
「誰か来てください!人が倒れています。」
「あなたは119番通報してください。あなたはAEDを持ってきてください。」
4、胸骨圧迫(心臓マッサージ)を実施する。
AEDって、なあに?
心臓に電気ショックを与え、正常な動きを取り戻すための医療機器です。
駅や公共施設など、人が多く集まるところに設置されています。電源を入れたら(ふたを開ければ電源が入るものもあります)、音声ガイドに従って操作するだけなので、誰でも使えます。
電気ショックが必要かどうかは、AEDが判断してくれます。
AEDの使い方
1、 電源を入れます。
音声の指示が始まります。
音声)「パッドを胸に装着してください。」
2、 電源パッドを素肌に直接貼ります。
パッドに貼る位置が描かれているので、イラストに従って、心臓を挟みこむようにパッドを装着してください。AEDが電気ショック必要の有無を解析しますので、音声ガイドに従って胸骨圧迫を続けます。
パッドを張る時の注意点
⚫ 汗などで胸がぬれている場合 ⇒ 水分はふき取りましょう!
⚫ 湿布などのはり薬がある場合 ⇒ パッドを貼る部分は全部はがしましょう!
⚫ ペースメーカーが皮膚の下に埋め込まれている場合 ⇒ 8㎝さけて貼りましょう!
3、 ショックボタンを押す
電気ショックが必要な場合は「電気ショックが必要です」と音声が流れ、充電が始まります。
「ショックボタンを押してください」の音声や充電終了の連続音が流れ、ショックボタンが点滅します。
だれも触れていないことを確認し、ショックボタンを押します。
(うっかり手を握っていると、関電しますのでショック時だけは、離れましょう!)
*電気ショック後はすぐ胸骨圧迫を再開します。AEDはまた心電図を解析して、2分ごとに電気ショックが必要か否かを指示してくるので、それに従います。
アルファインターナショル 保健師