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保健師ブログ 
2023.4.02

【保健師ブログ 4月号】特定健診・保健指導〜THIS機能紹介〜

新年度が始まりましたね。健診も年度が変わりました!
年度始まりは比較的予約が取りやすいので是非予約をしましょう♪

今回は、一般に「メタボ健診」などの名前で知られている特定健診に注目してみました。
これはどのような目的があり、どんな内容の健診を行うのでしょうか。
アルファの健診システム“THIS”の機能と共にご紹介していきたいと思います(^▽^)/

特定健診の目的


これまでの健診は「病気の早期発見・早期治療」を目的としていました。

特定健診・特定保健指導では、内臓脂肪型肥満に着目し、その要因となっている生活習慣を改善するための保健指導を行い、生活習慣病の有病者・予備群を減少させること(病気の予防)を目的としています。生活習慣病は自覚症状がないまま進行するため、健診は個人が生活習慣を振り返る絶好の機会と位置づけ、行動変容につながる保健指導を行います。

病気の早期発見・治療が目的ではなく、
もう一歩手前にある“病気の予防”“生活習慣の見直し”が目的なのです。

特定健診って、なぁに?


メタボリックシンドロームの予防を目的とし、40~74歳の保険加入者を対象に、平成20年4月より医療保険者が加入者に対して実施されています。
特定健診の結果をもとに、レベル別に特定保健指導の対象者を抽出します。

特定保健指導って、なぁに?


医師、保健師、看護師、管理栄養士などの専門家が受診者に対して生活習慣を見直すためのサポートを行うものです。
対象は、特定健診の結果、生活習慣病の発症リスクが高いと考えられ、生活習慣の改善による生活習慣病の予防効果が多く期待できる方です。保健指導にはリスクのレベルに応じて、動機付け支援と積極的支援の2つが用意されています。レベルによって継続期間と回数が違います。

~健診システム“THIS”の機能紹介~

コロナにもなり生活や働き方が変わりオンラインが主流になってきましたね。
アルファの健診システムではWEBサービスも充実しています♪
特定保健指導の面談や健診後の結果説明もWEBで行えるように開発中です。
詳しくはお問合せください。

一般健診と何が違うのか?


一般健診と異なるのは、視力、聴力の測定、胸部X線検査と喀痰検査が削除されていることと、腹囲の測定を行うこと、動脈硬化に大きく関係しているLDLコレステロールなどを含む血液検査が必須項目となっていることなどです。
総じてメタボリックシンドロームに特化した検査内容となっています。

特定健診・保健指導のメリット


有所見者の方々の中には「要再検査」に該当する人が多くいます。
この「要再検査」という判定に対して、未受診の方はとても多いです。
理由は“時間がなかった”“毎回同じ指摘だから”“面倒だから”など。
定期健診は法律で企業に義務付けられていますが、再検査の勧奨は努力義務です。


そこで!!
特定健診・保健指導を活用し勧奨することで、再検査実施率を向上させることができ、結果として疾病の発症を未然に予防することに大きく寄与してくるのです。
ただ、健診センターの規模や人員問題などで実施率がまばらであり、拾い切れていない現状もあります。

1.医療費・保険料などが抑えられる


メタボリックシンドロームが怖いのは、高血圧、脂質代謝異常、糖尿病、動脈硬化といった疾患が連鎖的に引き起こされ、やがて心筋梗塞や脳梗塞といった脳・心臓血管系の深刻な病気を発症します。
中高年に差し掛かった自分の身体と健康が今、どんな状態にあるかをチェックし気づくタイミングになります。病気の予防に役立てられれば医療費も減らせるでしょう。

2.メタボ・肥満の改善が期待できる!


特定健診を受診してメタボリックシンドロームと診断された人を対象に調査を行った結果、特定保健指導を受診した人たちは、受診しなかった人たちに比べ、3年後に再度メタボリックシンドロームと診断される割合が31%も減少したという統計が出ています。

3.負担額補助がある!


制度の実施義務は保険者(協会けんぽや健康保険組合、共済組合など)にあり、保険者によっては特定保健指導にかかる費用を保険者が全額負担するケースも増えてきています。
保険者の費用負担で社員の健康増進につなげられるのであれば、最大限利用しない手はありません!

アルファは関東ITソフトウェア健康保険組合に加入しておりますが、
特定健診・保健指導ともに“全額無料”です。

4.健康経営につながる


生活習慣の改善に力を入れることは病気離職を減少させ、高年齢層の経験値の高い労働力の確保にもつながります。個人・企業ともに生産性を高め、本質的な健康経営でより収益向上に資する可能性があります。

社員のパフォーマンス向上や業務の生産性向上を目指すのであれば、
社員の心と体の健康が欠かせません。

今の時代、「社員の健康」を経営的な課題ととらえ、対策に取り組むことが企業には求められています。

~ALPHAの取り組み~

2011年 がん対策推進企業推進パートナーに参加
2020年 健康企業宣言
2021年 健康優良企業認定
健康経営にも取り組んでおります(^▽^)/
*健康経営は毎年レポート提出が必須です。“特定健診・保健指導”の項目も含まれております。

40歳を過ぎれば、誰でもメタボリックシンドロームについて意識しておく必要があります。
まず、特定健診を受診して、1年に1回は自分の身体にも目を向けたいですね♪

アルファインターナショナル
保健師/中西

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